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国土交通白書 2022

第2節 地域活性化を支える施策の推進

■6 地域の連携・交流の促進

(1)地域を支える生活幹線ネットワークの形成

 医療や教育等の都市機能を有する中心地域への安全で快適な移動を実現するため、日常の暮らしを支える道路網の整備や現道拡幅等による隘路の解消を支援している。また、合併市町村の一体化を促進するため、合併市町村内の中心地や公共施設等の拠点を結ぶ道路、橋梁等の整備について、社会資本整備総合交付金等により推進している。

(2)都市と農山漁村の交流の推進

 幹線道路網の整備による広域的な交流・連携軸の形成、農山村地域、都市の近郊等における優良な住宅の建設を促進するための住宅・宅地供給、交流の拠点となる港湾の整備等を実施している。

(3)二地域居住等の推進

 若者の地方圏での体験交流プログラムを通じた交流拡大を推進するため、国土交通省ウェブサイトにこれらの情報を集約して掲載している。また、二地域居住等を推進するため、地方公共団体等からなる全国二地域居住等促進協議会と連携し、地方公共団体向けガイドラインを作成するなど、関連する支援策や先駆的な取組みの情報提供等に取り組んでいる。

(4)地方版図柄ナンバーの導入について

 地域振興・観光振興の促進を目的に“走る広告塔”として、平成30年10月より、地域の風景や観光資源を図柄にした地方版図柄入りナンバープレート制度を導入した。同年、41地域で交付を開始し、令和2年5月には新たに17地域を加え、全国58地域で交付を行っている。

 同ナンバープレートの交付にあたっては地域への寄付が可能であり、集まった寄付金は各地域において、地域の交通改善や地域・観光振興等の取組みに充てられる。

 地方版図柄入りナンバープレートを普及促進するため、「新たな図柄入りナンバープレートの導入に関する検討会」において、図柄変更制度など地方版図柄入りナンバープレートの制度のあり方について検討を行った。その結果を踏まえ、令和4年4月より新たな地方版図柄入りナンバープレートの導入地域の募集を開始した。