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国土交通白書 2022

第1節 交通ネットワークの整備

■4 空港への交通アクセス強化

 空港への鉄道アクセスの更なる改善のため、国際拠点空港等へのアクセス線の整備等に向けた取組みを推進している。

 東京圏では、平成28年4月に取りまとめられた交通政策審議会答申「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」を踏まえ、羽田空港と多方面とを結ぶJR東日本の羽田空港アクセス線について令和3年1月に鉄道事業許可を行ったことに続いて、羽田空港発着列車の増発のための京急空港線羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線(以下「京急空港線引上線」という。)について令和4年3月に鉄道施設の変更を認可した。また、羽田空港内においては、空港整備事業として、令和2年度に引き続き、京急空港線引上線及び羽田空港アクセス線の設計を進めるとともに、京急空港線引上線については、令和3年度から現地工事に着手した。そして、京浜急行電鉄品川駅において、線路の増設やホームドア設置、昇降施設の増設工事を進める等、空港アクセス乗換駅等の利便性向上やバリアフリー化の推進を図った。

 大阪圏では、令和13年春の開業に向けて、関西国際空港と新大阪駅・大阪都心部とのアクセス改善に資するなにわ筋線の整備を引き続き推進していく。

 また、天神南・博多間の延伸を予定している福岡市地下鉄七隈線は、福岡空港と天神地区とのアクセスの改善に寄与する路線であり、令和5年3月の開業に向けて引き続き整備を進めていく。一方、国家戦略特区内の空港へのバスによるアクセスの改善については、運賃や運行計画の提出期間の短縮など手続の弾力化を可能とした。