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国土交通白書 2022

第4節 健全な水循環の維持又は回復

コラム 令和3年度国土交通大臣賞『循環のみち下水道賞』グランプリ
恵庭市「都市代謝施設の集約化を活かした資源・有効利用の取り組み」

 健全な水循環、資源・エネルギー循環を生み出す21世紀の下水道のコンセプト「循環のみち下水道」の優れた先進的な取組みを表彰する国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の令和3年度グランプリに、北海道恵庭市の「都市代謝施設の集約化を活かした資源循環・有効利用の取り組み」が選ばれました。

 恵庭市では、下水道事業と廃棄物処理事業との連携による『都市代謝施設の集約化』を図り、下水処理場への生ごみ等の地域バイオマスの受入れ及びごみ焼却余熱の供給を行い、効率的なバイオガス発電事業を実施することで、下水処理場で消費する電力以上の発電量を生み出しております。

 人口減少社会において使用料収入等の財源確保が難しい環境下における健全経営の持続化、加えてカーボンニュートラル実現のためのGX(グリーン・トランスフォーメーション)の加速化に向けて、垣根を越えた他事業間連携等により、処理の共同化・資源循環・再生可能エネルギーの活用がより一層求められていくなかで、他自治体へ水平展開できる有益な事例です。

■廃棄物処理事業との連携フロー
下水道への紙オムツ受入による効果
■発電量と電力使用量との関係
紙オムツ処理装置による処理の様子

【関連リンク】

国土交通省 下水道のページ

URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/R3_jyunkannomiti.html