平成7年度 運輸白書

むすび

むすび


 今回の阪神・淡路大震災では、都市内交通網の破壊とあわせ、幹線交通網が寸断された結果、阪神地区内及び我が国の東西交通が著しく混乱し、被災地域のみならず、全国にわたり震災の強い影響が及んだ。今回の地震は、災害対策を講じる上で、輸送システムや運輸関連施設についてのウェイトが極めて大きいことを改めて認識させることとなった。
 また、災害対策においては、一つの地域にとどまらず、全国的見地から適切な措置・支援が必須であることも浮き彫りになった。
 もとより、災害は人知を超えた規模で、かつ何らの予告もなく発生する可能性をもっており、完全な対策を構築することは極めて困難であるが、今回の震災から学ぶべきことはできる限り取り入れ、教訓として今後に活かしていかなければならない。
 運輸省では、組織をあげて、被災地域の一日も早い復興・再生に全力を尽くすとともに、国民の安全を守り、国土を保全する観点から今後の災害対策全般に万全の措置を講じていく。



平成7年度

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