第3章 国鉄改革の総仕上げに向けて〜国鉄長期債務の本格的処理〜

 国鉄長期債務の本格的処理は、昭和62年4月1日に実施された国鉄改革の総仕上げのためには避けては通れない課題である。また、財政構造改革を実施していくために不可欠な課題である。
 さらに、第1章、第2章においては、我が国の経済社会を取り巻く環境の変化に対応する運輸の課題と21世紀に向けた取組みについて述べたが、国鉄長期債務の本格的処理は新しい運輸をめざして積極的に各種施策を講じていくために重要な課題でもある。
 この章では、国鉄長期債務に焦点を当て、その発生の経緯、国鉄改革の基本的な考え方、現状、そして、その本格的処理に向けた取組みについて述べることとする。


第1節 国鉄の破綻と国鉄改革の実施

第2節 国鉄改革時の国鉄長期債務の内容及びその処理の考え方

第3節 国鉄改革後の経緯

第4節 国鉄長期債務の本格的処理に向けて