JR東海株式の売却・上場(9.10.8)


 平成9年10月8日、JR東海株式が東京証券取引所等に上場された。
 国鉄改革の実施に伴い日本国有鉄道清算事業団で保有することとなったJR株式は、土地等とともに国鉄長期債務の償還のための原資とされ、元年12月の閣議決定においても、「事業団の債務等の償還及びJR民営化という国鉄改革の趣旨に沿ってできる限り早期かつ効果的な処分を行う」こととされている。これに基づき、これまで、5年度にJR東日本株式(発行済株式数400万株のうち250万株を売却、売却収入 1.1兆円)、8年度にJR西日本株式(発行済株式数200万株のうち137万株を売却、売却収入0.5兆円)の売却・上場を実施している。
 今回のJR東海株式の売却数は事業団の保有する発行済株式数224万株中のうち135.4万株で、売却収入は4,859億円であり、全額国鉄長期債務の償還に充てられることとなる。
 なお、9年度首残高が28.1兆円となっている国鉄長期債務については、8年12月の閣議において、10年度より本格的処理を実施することとし、その具体的処理方策について9年中に成案を得ることが決定されている。