地球温暖化問題は、現在に生きる我々が将来世代に対してよりよい地球環境を承継していくために、地球全体で真剣に取り組まなければならない問題である。従来よりこれに係る取り組みがなされてきたが、CO2(二酸化炭素)等の温室効果ガスの排出量の増加に伴う地球温暖化の懸念が高まってきたことを背景に、近年、世界的規模での一層の取り組みの強化が求められていた。このような状況の下、1997年(平成9年)12月に京都において気候変動枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議)が開催され、京都議定書が採択された。これにより、先進国における2008年(平成20年)〜2012年(平成24年)の温室効果ガスの具体的な削減目標が設定されたところであり、これを踏まえ、我が国のCO2排出量の約2割を占める交通運輸分野においても、より一層の取り組みが必要となっている。 第2節 交通運輸分野(運輸部門)からの二酸化炭素の排出の現況
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