(3) 索道(ロープウエイおよびリフト)


  観光用鉄道の発展の最たるものは索道であろう。39年3月末現在の索道は(1) 〔I−(I)−40表〕のとおり約5GO基が開業している。このうち戦前からのものは東武鉄道および秩父鉄道の2社だけであることからしても,その発展ぶりには驚異的なものがあるc戦後は観光,レジャー等の掛声にのつて,普通索道の架設が各地に行なわれているが,スキーヤー輸送の索道が考案され赤倉スキー場にリフト第1号が誕生したのが25隼であつて歴史は比較的あさい。それが現在では〔I-(1)-40表〕のように乙種特殊索道だけでも344基も実現しており,しかも免許申請はいまなお多数にのぼつている。近時の普通索道は単なる観光用にとどまらず,観光ルートの一環として重要な役割を果すものとか超大型搬器を採用するものも出現しているほか,スキーリフトはその有無がスキー場の資格条件となつているなど,未開の観光資源開発とともに索道事業は今後ますます発展することであろう。したがつて経営内容も一般的には良好である。(4)その他その他としては,西武のオトギ電車,京成のヘルスセンターの電車等のような娯楽的施設がありまた,異色なものとして関西電力の黒部観光用の無軌条電車(トロリーバス)が出現している。


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