第3節 鉄道網の整備鉄道新線の建設を推進することによつて鉄道交通網の整備を図り,もつて経済基盤の強化と地域格差の是正に寄与することを目的として,昭和39年3月23日,日本鉄道建設公団が設立された。 公団の業務は,従来国鉄が実施していた鉄道新線にかかる鉄道施設を建設し,これを電鉄に貸し付け,また譲渡することとなつている。また,公団が建設すべき鉄道新線は,公団法の規定によつて運輸大臣が基本計画を策定し,公団に指示することになつている。この計画の策定にあたつては,鉄道建設審議会に対して諮問することとされている。 運輸大臣が公団に対して指示している基本計画では 〔I−(I)−25図〕 〔I−(I)−25図〕に示すとおり工事線62線,調査線3線計65線となつている。工事線62線の内容は,東京周辺の通勤輸送や貨物輸送の行詰まりを打開するための東京外環状線(武蔵野線,小金線,京葉線),名古屋附近のバイパス線としての岡多線,瀬戸線,その他伊勢線,湖西線,浦上線等である。調査線3線は海峡連絡鉄道で,青函連絡鉄道1線および本州,四国連絡鉄道2線である。
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39年度の実績についてみると,投資規模は77億円で, 〔I−(I)−26表〕に示すとおり,6線,98.5キロが開業した。
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