3 外国技術の導入と外貨支出


  わが国の主要関連工業で外国技術が導入されていないのは小型ディーゼル機欄等のほんの一部であり,それさえも部品に技術提携品を利用しているのが現状である。大型ディーゼル機関およびタービン機関のうち国産技術によるもの砥それ一型式のみであり,大型ディーゼル機関にあつては国産技術によるものは全生産額の10%に満たず,他はすべて外国との技術提携によるものであり,世界第1位の生産を誇る大型機関の背景にもこのような事実があることに留意しなくてはならない。ポンプ甲板機械等の補機についても外国技術が導入されており,とくに油圧式のこれらの機械類は相当の強さを示している。
  これら技術提携によるロイヤルティーの支払額は増加の一途をたどり昭和39年約35億円,40年は推定50億円に達したものと思われる。


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