3 技術開発の促進


  近年の急速な造船技術の進歩に伴い,造船関連工業製品に対する技術的要求は高度化している。技術開発の立ちおくれは,企業の研究投資余力に限界があることが大きな原因であるため,この点を改善する必要がある。
  昭和41年6月,造船関連工業製品の技術開発ならびに試作研究を行う財団法人日本船舶機器開発協会が発足したことにより国産技術の開発の促進が図られることは時期を得たものといえよう。いずれにせよ技術の開発は品質性能の優秀な製品を製造するために不可欠の背景であり,国際競争力の強化に貢献する点からいつて重要な課題である。


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