3 航路,港湾の整備
瀬戸内海は大型タンカーはじめ大型船舶の航行が増大しつつあるうえ,備讃瀬戸,来島海峡等の狭水路があり海難事故発生の危険性をはらんでいる。
港湾整備5カ年計画では瀬戸内海航路,関門航路の増深,拡幅などの整備を重点事業として実施することになつており,40年には水島分岐航路も含め整備が促進された。
港内における安全対策としては貯水場,油はしけ溜りの整備が挙げられる。高潮,洪水等の不慮の災害に際し,木材が港内へ流れ出すことを防ぐため各港で貯木場の整備が進められている。また油類の海上輸送の増加とともに油はしけが港内で事故を起す危険も考えられ,その対策としてまず油はしけ溜りの整備が急がれおり,40年度には川崎港において油はしけ溜りが完成した。
さらに避難港,離島港湾においては,悪天候時にも旅客,貨物を安全にとりあつかいうるよう港湾諸施設が整備されている。
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