1 貨物輸送


  貨物輸送需要に対する輸送網の指標としては,貨物自動車の活動と道路整備の二点があげられる。このうち,道路整備については別節で記すこととし,本節では,貨物自動車およびその活動の状況について記すこととする。
  貨物自動車の台数および走行キロは 〔I−(II)−5表〕のとおりであり,車両数は3,407,059両,走行キロ57,359キロメートル,路線トラックの免許キロ249,401キロメートルであり,それぞれ40年度末に比較して車両数18%,走行キロ29%,免許キロ2%と増加している。

  つぎに,この車両数の増加を最大積載量毎(40年6月末と41年6月末との比較)にみると,6.5トン以上の車の伸び率が高くなつており,41年度末現在では,この傾向がなお進んでいることが普通車の登録台数,積載量7トンをこえる車両の生産台数,タイヤ10.00-20のもの(積載量8トン以上の車両に使用される)の生産本数等の増加 〔I−(II)−8表〕 〔I−(II)−9表〕から考えられ,特に,営業用車は貨物自動車運送覇業の近代化基本計画の線に沿つて,増大する需要に対応し,かつ,運転者1人当りの生産性同上のため,車両の大型化の推進を図つているものとみられる。


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