4 政府の保障事業
ひき逃げや自賠法違反の無保険車等による事故の被害者は,責任保険制度や責任共済制度による保護を受けられないので,政府は,このような被害者を救済するため,保障事業を行なつている。保障事業における被害者の損害てん補の限度や損害査定の基準等は,責任保険の場合と同じである。41年度の保障事業処理件数は,ひき逃げ927件,無保険233件,合計1,160件であり,支払保障金の総額は約3億8,000万円である。
なお,制度発足以来,41年度末までに保障事業による救済を受けた被害者は,死亡者2,594人,賃傷者9,843人,合計1万2,437人に達しており,支払保障金の総額は約16億円となつている。
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