4 港湾労働


  労働面においては,最近の労働需給事情を反映し,港湾運送事業においても労働力の確保が困難となつている。とくに港湾運送事業は労働集約的産業であるため,その影響は大きいものがある。
   〔II−(III)−18表〕は5大港における港湾労働者の推移を示しているが,船内荷役部門,沿岸荷役部門とも取扱量の増加にくらべて労働者の増加がかなり下回つた状態にある。この労働者数の伸びの低さは機械化によつてカバーされているものと思われる。
  さらに港湾運送は需要の波動性が大きいため,はしけ運送部門を除けば日雇労働者にかなりの比率で依存しているが,良質な労働者を確保するためには,その常用化に努めなければならないであろう。


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