3 生産体制の整備
造船関連工業はその生産の中核をなすのが中小企業であり,また,その生産規模は造船所の系列下に発達した歴史的関係から多種少量生産を余儀なくされている。一方,資本の自由化がいよいよ具体的段階に入り,わが国で建造される船舶も輸出船の比重を増している現状を見れば,わが国造船関連工業は資本力の強化と製品の国際競争力の強化を図ることが企業を存続させ振興させる手段として重要である。この見地から品種および規格の統合を図り,もつて生産の専門化,同一機種の量産化を目標として,41年に機械工業振興臨時措置法の特定機械である船舶用内燃機関について品種制限の合理化カルテルが従来より強化された形で実施されたのをはじめ,揚錨機ポンプについても需要者を含めた複合カルテルが準備されつつある。
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