6 防災措置
台風の襲来または大雨時等に際し,関係気象官署において,注意報,警報,情報等を発表し,防災機関に通知するとともに,報道機関の協力を得て一般に周知した。また,防災業務実施状況報告,異常現象調査報告等を作成して,関係機関に配付し,的確な災害対策の樹立に資するように努めた。
松代地震活動の活発化に伴い,高性能電磁地震計等を増設して,地震発生状況の常時把握に努めた。また情報発表の一元化に資するため,41年4月下旬,文部省測地学審議会の決議にもとづき「北信地域地殻活動情報連絡会」が設けられ,おおむね毎月2回関係者が資料を持ちよつて見解を統一し,必要な場合は,気象庁(長野地方気象台)が情報を発表している。このほか,松代周辺の松代群発地震について,各関係機関が現地で行なつている観測資料を総合的に収集,整理,解析し,資料を各方面に提供することにより,地震対策および共同研究に役立たせることを目的として,42年2月現地に「松代地震センター」が設けられた。
|