3 計画造船


  42年度(23次)計画造船は,船腹需要の増大と船主の旺盛な建造意欲により,56隻203万総トンという飛躍的な大量建造を記録した。
  42年度の財政資金砥,23次船分と22次船の継続費を合わせ,当初831億円であつたが,建造工程が,予定より早くなつたため,42年12月に48億円の追加が行なわれ,結局879億円となつた。
  23次船においてとくに注目されるのはコンテナ船が初めて計画造船に登場してきたことであり,43年度資金で建造される1隻と合わせて6隻が43年8月〜11月に竣工し,邦船による国際海上コンテナ輸送が開始されることとなつている。
  また,船型の大型化傾向は著しく,とくに油送船の平均船型は22次船の約11万重量トンから23次船では約15万重量トンとなり,鉱石専用船については同じく約5万重量トンから約8万5,000重量トンと大型化している。
  24次船は,予算上建造量220万総トン,財政資金889億円(23次船の継続費を含む)が予定されている。このうちには,42年度内に着工される定期船(コンテナ船)1隻,鉱石および石炭専用船4隻が含まれている。


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