2 海技従事者国家試験の実施状況
42年度においては,全国233か所で延べ280回の海技従事者国家試験を実施した。
この試験の受験者は5万1,224人,合格者は2万7,094人であった。これを資格別にみると,全般的な船舶職員に対する需要増を反映して一般的傾向として受験者および合格者は増加しているが,なかでも甲種船舶通信士,丙種航海士,丙種機関士,乙種二等航海士,乙種一等機関士の増加が著しい。
甲種船舶通信士の増加は,船舶職員法の資格定員の変更の影響であり,丙種航海士および丙種機関士の増加が大きいのは,帆船から汽船への登録換えにともなう船舶職員の資格の加重の影響によるものと考えられ,また,乙種二等航海士および乙種二等機関士の増加は,内航船,漁船におけるこれらの資格の海技従事老に対する需要が強いことによるものと考えられる。
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