1 地震観測業務


  日本において,常時地震観測を行なつている機関は気象庁,文部省緯度観測所,大学である。
  気象庁が観測の対象としている地震は,比較的地震規模の大きいものであり,大学の付属観測施設はおもに微小地震を対象としている。
  気象庁は昭和42年度を第1年次として,特に日本の沿岸から比較的近い海底におこる地震の場合の津波予報をいつそう迅速化して,その防災効果を向上させることと,昭和39年7月測地学審議会で建議された日本の地震予知研究計画で気象庁に担当すべく要請されている大地震(*M≧7)・中地震(7>M≧5)・小地震(5>M≧3)の観測を充実させ,研究に有効な基礎資料を提供することを主目標として,5か年計画で従来からの観測体制を整備強化すべく発足した。(*印は,マグニチュード)


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