3 フレートライナー


  フレートライナーは,1965年にイギリスにおいて採用された新輸送方式で定時定型的な高速直行列車により,大量かつ集中的に鉄道輸送されるコンテナを迅速かつ適確に集散輸送する方式であり,国鉄貨物輸送の近代化方策の一つとして推進されたものである。この輸送方式は,鉄道輸送のもつ大量,高速性とトラック輸送のもつ機動性との有機的な結合輸送方式であり,国民経済的にすぐれた輸送方式であると同時に,国鉄にとつても増収と,経費節減とを通して財政再建に貢献するものである。
  国鉄においては,「東海道フレートライナー」を東京・大阪間に設定し,コンテナを積載した固定編成列車で,戸口から戸口まで輸送し汐留・梅田間4往復,田端・百済間1往復,計5往復の輸送列車を設定し,国鉄の責任において集配するものと道路運送事業者または荷主が直接持込み,引取りするものとの二本建として44年4月25日から実施している。


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