2 余暇時間
人間の生活期間は,一応生活必需時間,拘束時間,自由時間,(余暇時間を含む)に分けられるが,余暇時間に大きな影響を与える労働時間は,労働省の「毎月勤労統計調査」によれば,35年をピークに年々短縮される傾向にあり,月間総労働時間は,35年の202.7時間から,43年には,192.7時間へと短縮されている。
また,週休2日制や夏期休暇のようなまとまり休暇は,単なる労働時間(1日当りの短縮よりも観光旅行の増加にいつそう影響が多いと思われるが,労働省の「賃銀労働時間制度総合調査」(42年)によれば,週休2日制を採用している事業所は,調査事業所の3%で,完全週休2日制を実施している事業所はその5.5%にすぎない。夏期休暇は,調査事業所み48.6%が一斉あるいは交代で夏期休暇を実施しており,その休暇日数は3日の事業所が夏期休暇を実施している事業所の31.8%と一番多く,次いで2日のものが29.1%,4日のものが12.3%となつている。
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