第5節 海外技術協力


  44年度の政府間ベースによる研修生受け入れ状況は,集団研修として鉄道車両,鉄道信号および鉄道軌道保守改良の3コースが従来通り行なわれたほか,新たに鉄道計画と運営コース(主として新線建設計画を中心とする)が設けられた。これら集団研修の参加人員は,28名であるが,その他鉄道関係個別研修として,24名が来日した。
  44年度における投資前基礎調査は,政府ベースとしてテヘラン市都市交通施設計画,リオデジヤネイロ市モノレール建設計画タンザニアのフルシヤ・ムソマ間鉄道建設計画に,民間ベースとして,アルゼンチン国鉄近代化計画にそれぞれ調査団を派遣した。
  専門家派遣は,政府ベースとしてカラカス市都市交通調査,シリヤ,ヘジアース鉄道への鉄道路線敷設調査,民間ベースとしてカンボジア国鉄へ軌道沈下防止調査にそれぞれ専門家を派遣した。
  また,エカフエ当局の要請により,政府は44年度に次の2項について予算化し,(社)海外鉄道技術協力協会へ委託し実施した。
 (1) マラヤ鉄道架空線および軌道回路の雷害防止に関する研究
 (2) アジア幹線鉄道網計画予備調査として東西両パキスタンの鉄道事情の調査

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