3 その他の措置


  以上の措置のほかに空港の整備計画の策定等にあたつて,航空機騒音による公害の減少に資するよう検討しており,東京国際空港では,大森品川周辺の被害を軽減するため1,570メートルのB滑走路を2,500メートルに延長した。この結果,大森,品川周辺では騒音は激減したが,南風でB滑走路を使用する場合,離陸する際の羽田周辺と着陸する際の江戸川周辺で新たに騒音問題が発生した。このため,東京湾の防波堤に着陸誘導燈を設置する等の措置を講じ,江戸川辺辺の騒音を軽減することとしている。
  また,大阪国際空港については,45年2月には長さ3,000メートルのB滑走路の供用が開始され,空港周辺の住民におよぼす騒音が従来より大きくなるおそれがあるところから,上記の措置のほかに時間帯ごとに航空機騒音の最高限度を定めてその軽減措置をB滑走路の供用開始の日から講ずることとした。具体的な制限措置の内容は〔III一29表〕のとおりである。

  一方,騒音監視体制の充実を図るため,43年度,川西市久代小学校,44年度豊中市豊南小学校に設置した測定塔のほか,45年度に伊丹市桜台小学校に測定塔を建設し,これらの測定塔を用いて大阪国際空港周辺における航空機騒音軽減に積極的に取り組む体制を整備することとしている。


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