(2) 主要幹線の複線,電化等


  主要幹線の線着の線増工事については, 〔I−(I)−11表〕のとおり奥羽本線,中央本線,信越本線等で,763kmが完成し,これにより46年度末現在の複線化キロは,4,9952kmとなり,複線化率は,24%に達した。また,中央線,信越線,羽越線等の複線化工事を継続施行中である。

  電化工事については, 〔I−(I)−12表〕のとおり奥羽本線秋田・青森間,房総西線千倉・安房鴨川間計218.8kmが完成し,国鉄電化キロは合計6,239.3kmとなり,電化率は,30%と向上した。また,羽越本線新津・秋田間,白新線,上沼垂・新発田間,日豊本線幸崎・南宮崎間,中央本線中津川・塩尻間,房総東線蘇我・安房鴨川間,篠ノ井線松本・篠ノ井間等各線区の電化工事を進めるとともに非電化区間のデイーゼル化を強力に推進した。その結果,無煙化率は全列車キロの95%となつた。

  なお,これに関連して機関区等の運転関係区の設備,車両工場の検修設備等の増強を図つた。
  一方,運転取扱い業務の合理化のためCTC化,自動信号化,継電運動化の工事を進め,CTC化については,奥羽本線青森秋田間他6線区915.6kmが完成し,合計2,392.6km,CTC化率にして,11%となり,自動信号については,伯備線美袋・足立間他6線区248.2kmが完成し合計9,168.3kmとなり44%の自動信号化率となつた。また,継電連動化駅は,1,598駅となり,連動装置をもつ全駅の45%と向上した。


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