第4節 新線建設


  日本鉄道建設公団が建設中の国鉄新線は,上越・成田両新幹線のほか,在来線規格のものとして地方開発線および地方幹線41線(水着工10線),根岸線等の主要幹線9線,東京外環状線等の大都市交通線4線,ならびに津軽海峡線(青函トンネル〉の合計55線がある。
  46年度は,新幹線に14億円のほか,地方開発線および地方幹線に193億円,主要幹線に166億円,大都市交通線に584億円,津軽海峡線(青函トンネル)に49億円,合計1,006億円を投資して新線建設の推進を図り, 〔I−(I)−15表〕の3線について開業をするに至つた。公団発走以来の開業線は,部分開業を含めて23線,380kmである。

  今後の国鉄新線の建設については,国土の総合的,普遍的開発に資するため,新幹線の整備を推進する一方,地方開発線等のローカル線については,鉄道網形成の観点,自動車輸送との経済比較等を十分に考慮しつつ,総合交通体系の一環として建設の重点化を進めていく必要がある。
  また,本州四国連絡橋公団が建設の本州四国連絡鉄道については,46年度40億円の調査費をもつて,45年12月3日付けで運輸大臣が公団に指示した基本計画に基づき,本四淡路線および本四備讃線について,地質地盤調査,設計調査および施行調査等本格的工事の着工のための調査を実施した。


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