第2節 輸出の現状と対策


  46年度の鉄道車両の輸出契約実績は 〔I−(I)−32表〕のとおり約6,500万ドル(約234億円)で,輸出目標の1億1,300万ドルに対しては58%の達成率となつている。前年度比では62%と半減した。これは,いわゆるドルシヨツク,円切り上げの影響があらわれているものとみることができる。輸出契約実績を地域別にみると,中近東アフリカ地域向けが全体の34.1%を占め,次いで中南米地域向けの23.4%となり,この両地域で全体の57.5%を占めている。わが国の鉄道車両の輸出先は,発展途上国が大半を占めており,当分この傾向は継続するであろうが,現在,これらの諸国は工業化を強力に進めているので,今後の輸出は,部品輸出,プロジエクト輸出および技術励力などを主体に発展するものと考えられる。わが国を取りまく輸出環境は悪化しており,国際競争力の点では欧米先進諸国に比し,遅れている面もあるので,これが打開のためにも,業界の近代的体制整備とともに,政府としても借款供与の拡大,外貨の弾力的運用など輸出条件の緩和を図る必要がある。


表紙へ戻る 目次へ戻る