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第3節 旅客輸送
昭和47年の我が国の出入航空旅客数は,498万5,000人で前年に比べ22.8%増を示し,前年の伸び率11.0%増を大きく上回つた。このうち,日本航空の積取比率は,前年の37.5%から40.2%へと大きな伸びをみせた 〔2−7図〕。
47年の我が国への来訪外客数は,72万4,000人で前年比9.5%増を示したが,日本万国博覧会の開催された45年に比べると15.3%低くなつている。来訪外客を目的別にみると,滞在客は63万2,000人で10.3%増,一時上陸客は9万2,000人で4.8%増を示した。滞在客のうち,観光客は42万1,000人で7.7%増,業務その他客は21万1,000人で15.8%増であつた。また,これを月別にみると10月が最も多く,次いで9月,7月の順となつており,12月から2月は少なくなつている。冬季において外客が少ないのは毎年みられる傾向であるが,47年においては冬季オリンピツク札幌大会が開催されたこともあつて1月及び2月の伸びが比較的高かつた。
来訪外客を地域別にみると,北米からの来訪者が35万5,000人で全体の49.1%を占め,次いでアジアが19万2,000人で26.5%,ヨーロツパが13万人で18.0%,太洋州が3万人で4.1%となつており,前年比ではヨーロツパが18.0%の大幅増を示したのに対し,北米が5.1%増にとどまつた。北米からの来訪者が全体の50%を割つたのは,39年及び45年に次いで戦後3回目であるが,これらは,オリンピツク東京大会,日本万国博覧会,冬季オリンピツク札幌大会といずれも国際的行事の開催年であり,米国以外の各国からの来訪者の増加が著しかつたためである。
次に,47年の国民の海外旅行者をみると,沖縄を除いて139万2,000人で前年比44.8%増となつており,44年以後毎年35〜45%の高い伸びをみせている。
これを旅行目的別にみると,業務目的が27万1,000人で前年比16.6%増にとどまつたのに対し,観光その他目的は44年にはじめて業務を上回つて以来急伸を続け,47年には103万5,000人で前年比62.1%増となり,全体の74.4%を占めるに至つた。
海外旅行者を旅行先別にみると,ハワイ,グアム等を含む米国が41万7,000人で最も多く,また香港,台湾,韓国へも20万人から30万人が訪れており,身近な海外旅行の普及を示している。
また,海外旅行者の出国時期を月別にみると, 〔2−8図〕のとおりであり,11月,8月,10月の順となつている。
以上のように,我が国を中心とした国際旅行需要の伸びは著しく,これら旅客輸送の主力である航空界において,我が国航空がいつそうの発展を続けていくためには,安全の確保を第一とした旅客サービスの向上,施設,設備の整備,要員の確保等諸施策を講じていく必要がある。
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