第1節 概況


  船舶に乗り組む船員には,海の労働基準法といわれる「船員法」が適用されている。その船員法の適用対象となる船員数は,昭和46年10月1日現在 〔II−(II)−1表〕のとおりで約28万2,000人となり,前年と比べ約4,000人の減少となつている。

  これを船種別にみると,汽船部門で13万4,000人,漁船部門で12万5,000人に及んでおり,いずれも前年に比し減少を示している。
  一方,これら船員の乗り組む船舶数は,2万9,158隻に及び船種別には,汽船部門1万8,136隻,漁船部門9,550隻で,対前年比では漁船部門において約1,000隻の増加を見ているがこれは漁船に対する船員法の適用拡大によるところが大きいと思われる。
  また,予備員率は,近年増加の傾向を示してきたが,46年は10.4%と45年に比べ減少を示した。


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