第2節 研究開発の動向


  港湾技術の研究開発については,環境問題,安全問題等新たな社会的要請が高まつている昨今の状況では,従来まで港湾技術以外の分野であつた技術にも取組む必要がでてきており,周辺技術を取入れた大規模な技術開発のプロジエクトを設定し,取組んでいく必要がある。
  港湾技術研究所においては,47年度の特別研究として浮遊式及び有脚式構造物の耐波性及び構造に関する研究,岩盤浚渫に関する研究及び超軟弱地盤対策工法とその効果に関する研究を実施した。
  その他の大型研究としては,特に沿岸波浪観測用の直立ブイの開発とその情報伝送方式の研究,水理模型実験による潮流,渦流等の解析,大水深海域での土質調査法の開発,沈埋トンネル・パイプラインの設計・施工技術の研究,電磁波等による砕岩技術の研究等を行つており,これらの研究は今後の港湾建設を進めていく上での極めて重要な研究課題といえるものである。

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