2 その他の海洋技術開発


  海洋技術開発については,運輸技術審議会の答申(47年5月)に基づいて48年度から2か年計画で浮遊式海洋構造物(大水深沖合港湾,海中貯油倉庫,洋上プラント基地等)の設計等の手法の検討を行うこととなつている。一方,船舶技術研究所においても,これに関連して浮遊式海洋構造物の係留技術に関する研究をはじめ種々の海洋開発技術の研究を進めることとなつている。
  また,民間においては石油掘削,本四連絡橋建設等のための新型式大型作業船の開発が進められており,廃棄物積換システム,海洋無線中継船等も開発建造されている。
  今後の造船技術を主とした技術開発にあたつては,造船技術を主とした海洋空間利用のための浮遊式大型海洋構造物の研究開発が中心となつていくと考えられるが,浮遊式海洋構造物における係留技術,消波装置,結合方法等未だ解明しなければならない点も多くあるため,今後も一層の研究開発の推進が望まれている。


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