6 国際協力の推進
海洋汚染はグローバルな現象であり,国際的な汚染防止体制の確立が不可欠であることから,我が国としても,国際連合,IMCO(政府間海事協議機構)等を中心とする諸活動に積極的に参面し,国際協力を推進している。
47年6月に,ストツクホルムで開催された第1回国連人間環境会議においても,海洋汚染問題が最も重要な,かつ国際協力の可能な分野の一つとして検討され,多くの勧告が出された。この成果として,同年11月,陸上で発生した廃棄物の海洋投棄を規制するはじめての国際条約として,海洋投棄規制条約が採択された。また,IMCOにおいては48年11月,従来からの油濁防止条約を大幅に強化し,かつ船舶から発生する有害物質についても規制する内容を持つ「1973年の海洋汚染防止条約」を審議,採択した。
|