第4節 新線建設


  日本鉄道建設公団が建設中の国鉄新線は,上越・成田両新幹線のほか,在来線規格のものとして地方開発線及び地方幹線38線,岡多線等の主要幹線7線,東京外環状線等の大都市交通線3線並びに津軽海峡線(青函トンネル)の合計51線である。昭和48年度は,新幹線に608億円のほか,地方開発線及び地方幹線に281億円,主要幹線に101億円,大都市交通線に419億円,津軽海峡線(青函トンネル)に157億円,合計1,566億円を投資して新線建設の推進を図り, 〔I−(I)−12表〕の7線について開業するに至った。公団発足以来の開業線は,部分開業を含めて33線713kmである。

  また,本州四国連絡鉄道については,48年9月に本四淡路線(神戸・鳴門)及び本四備讃線(児島・坂出)(いずれも鉄道道路併用橋)の基本計画(工事)を定め,本州四国連絡橋公団に指示した。
  これにより,公団は,神戸・鳴門ルートは新幹線規格複線(工事費2,250億円,60年完成の見込み)で,児島・坂出ルートは,在来線規格複線(用地及び橋梁については新幹線規格複線を併設し得るよう措置する。工事費2,000億円,56年度完成見込み)で建設を行うこととなり,48年度において,神戸・鳴門ルートの大鳴門橋及び児島・坂出ルートの南北備讃瀬戸大橋の本工事に着手する予定であったが,総需要抑制の観点から着工を延期している。


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