3 航空事故調査体制の充実
航空事故調査委員会は,48年9月19日,第71国会(特別会)において成立した「航空事故調査委員会設置法」に基づき49年1月11日,運輸省の常設の機関として発足した。
これまでの調査体制は大事故の発生の都度,学識経験者で編成された事故調査団又は事故調査委員会を設けて調査に当たり,とかくすると事故調査に必要とされる的確性,迅速性及び中立性が問題とされてきたが,航空事故調査委員会の設置により,我が国の航空事故調査体制は,強力なものとなった。
委員会は,委員長及び4人の委員(うち非常勤2人)と7人の非常勤専門委員で構成され,事務処理機関として,事務局長の下に総務課及び10人の航空事故調査官からなる事務局が置かれている。これにより,的確かつ迅速に事故原因の究明に努め,航空事故の再発防止に徹底を期することにしている。
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