1 海技大学校


(1) 自動化船船員再教育の実施

  既成船員に対し,自動化船の急増に対応しうるよう,自動化船運航に必要な知識を習熟させ,船舶の安全,能率運航の確保を図るとともに,労働の質的変化による雇用不安を抱かせないようにするため,49年度から部員を対象とした講習期間6か月の再教育訓練を実施している。
  また,自動化船運航にあたり,既成船員が最も苦手とする電子機器等の理論と実務を理解させるための教材として,ボイラ・パーナ自動制御トレーナー・プロセス制御方式装置を設置したほか,自動化蒸気タービン実習装置,索具,荷役・操舵・遠隔制御に関する訓練用教材等の整備を行った。

(2) 通信教育の充実

  海員学校の高等科を卒業した者が,50年4月1日以降海技大学校通信教育部普通科A課程に入学し同課程を卒業した場合,「学校教育法第56条第1項に規定する大学入学に関し高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者」に認定されることとなったので,普通科A課程の教科目を強化,50年度から新課程の教育を開始した。


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