1 海洋開発の動向
我が国の海津開発は,沖縄国際海洋博覧会に象徴される如くようやく本格化のきざしをみせている。また,資源問題がナショナリズム的性格を強めている情勢下において,石油を中心とした海底資源の掘削に関する機器の開発及び建造の動きも活発になってきた。
このような情勢のもとで,運輸省では,昭和47年5月の「海洋技術開発及び海洋調査の目標とその実施方策について」の運輸技術審議会答申,48年10月の「わが国海洋開発推進の基本的構想および基本的方策について」の海洋開発審議会答申及び49年11月の「エネルギー資源をめぐる環境の変化に対応するための船舶技術開発の具体的方策について」の運輸技術審議会答申をふまえて,海洋開発の基礎となる海洋調査機器及び資源探査技術等を中核とした海洋技術開発を強力に推進している。
|