第1節 海難の発生状況


  昭和49年に我が国の周辺海域において,救助を必要とする海難に遭遇した船舶(要救助船舶)は,2,489隻,約216万総トンであり,海上保安庁発足以来,隻数では最少となったが,総トン数では最大となった。なお,これらの海難に伴う船体,積荷等の損害額は約468億円であった。
  船舶の海難に伴う死亡・行方不明者数は, 〔II−(V)−1図〕のとおり630人であり,これは最近6年間の最高であった。また負傷,病気,海中転落等の船舶の海難によらない乗船者の死亡・行方不明者数は598人で,この両者を合わせると1,228人であった。


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