第2節 海難の救助状況


  昭和49年には 〔II−(V)−2図〕のとおり,2,略9隻の要救助船舶のうち,1,744隻の船舶と1万1,651人の人命が救助されたほか,367隻,8,728人が自力入港した。海上保安庁は,延べ4,682隻の巡視船艇,延べ450機の航空機を海難救助のため出動させ,718隻の船舶及び3,993人の人命を救助した。
  また,49年5月9日,伊豆半島南部に発生した地震による災害の救援のため,海上保安庁は,延べ35隻の巡視船艇,延べ7機の航空機を出動させ,被災者の救援,救援関係者並びに医薬品等救援物資の緊急輸送を実施したのをはじめ6件の災害救援活動を実施した。

  更に,医療援助として,北洋さけ・ます漁期には,巡視船に医師を乗船させて医療パトロールを行っており,49年には,診療24件,医療掲示33件を実施した。
  このほか,海上保安庁は,傷病患者の治療,荒天時の避難のため,船舶の要請に応じて外国領海への緊急入域の手続事務を行っており,49年には2,517隻に対して手続を行った。


表紙へ戻る 目次へ戻る