第1節 空港,航空保安施設の整備の推進


  運輸省は昭和46年度を初年度とする第2次空港整備5カ年計画(総投資額5,600億円,昭和47年3月閣議決定)に基づき空港整備事業を実施してきており,同計画は50年度で最終年度を迎え,各事業の累計進ちよく状況は 〔III−22表〕のとおりである。これを各事業項目別にみると,まず,航空保安施設整備事業がほぼ計画どおりの進ちょく状況を示しているのに対し,第2次5カ年計画発走後環境問題に対する認識が高まり,航空機騒音に係る環境基準が設定される等社会情勢が著しく変化し,空港をとりまく環境問題が一層厳しさを増してきたことに伴い,騒音対策事業が当初予定をはるかに上回る一方,空港の新設拡張等の整備事業はその実施が著しく遅延することとなった。

  以上のような社会情勢の変化に対し,長期的展望のもとに将来にわたって社会的要請に応え得る空港及び航空保安施設の整備を進めるため,49年4月,運輸大臣は,航空審議会に「今後の空港・航空保安施設整備に関する方策について」諮問した。同審議会は,49年4月に「空港・航空保安施設整備部会」を設け,その基本的方策について審議を進めているが,51年度発走を予定している新5カ年計画の策定にあたっては,今後策定が予定されている新経済5カ年計画及び第3次全国総合開発計画と十分調整のとれたものとするとともに,次のような基本方針によることになろう。
 イ 環境基準に適合する空港の整備を推進し,空港と地域社会との調和を図る。
 ロ 航空機の運航の安全性を向上するため,航空保安システムの近代化を推進し,空域の有効利用を図る。
 ハ 総合交通体系の一環として航空輸送サービスの供給を確保する。
  なお,新5カ年計画の全体的な財源措置については利用者負担のあり方等を含め今後さらに検討を進めていく必要があるが,特に環境対策事業費にあてるための新規財源として,次節に述べるとおり,特別着陸料制度を50年度より創設することになった。


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