1 地震活動の概況


  昭和49年度の地震発生は2,797回であったが,主なものは次の2つであり,5月9日の伊豆半島沖での地震(マグニチュード6.9)は,震源が陸地に近かったことと,南伊豆の地形・地質の特異性により崖くずれが発生し,死者30名,負傷者102名,全半壊及び一部破損を生じた家屋は2,748棟と大被害をもたらした。地震により死者が10名を越えたのは,43年の十勝沖地震以来であった。また,50年1月22日から月末にかけ,熊本県阿蘇地方に地震が群発し,負傷者10名,家屋の破壊約200棟の被害を生じた。


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