第三次国連海洋法会議第四会期は,51年3月〜5月,同第五会期は同年8月〜9月,それぞれニューヨークにおいて開催された。 両会期における海洋汚染関係(主に船舶起因汚染)の審議では,@沿岸国の汚染防止ゾーンを経済水域(距岸200海里)とすることはいまでは大勢となり,これを前提とした上で,A領海・経済水域における汚染防止基準設定権及びそれに基づく取締り権を,沿岸国・入港国にどの範囲まで認めるかに関し沿岸国側と海運国側との意見の対立が続いている。