第2節 国内航空輸送


  国内航空輸送については,札幌,東京,大阪,福岡,那覇の各都市を結ぶ幹線を運航している航空会社として,日本航空(株),全日本空輸(株),東亜国内航空(株)(東京-札幌,東京-福岡線のみ運航)の3社があり,ローカル線を運航している航空会社として,全日本空輸(株),東亜国内航空(株),南西航空(株)(沖縄県内各島間のみ運航),日本近距離航空(株)(北海道内及び新潟-佐渡のみ運航)の4社がある。
  昭和51年度の我が国の国内航空輸送は,景気が必ずしも好調といえないなかにあって,堅調に推移した。
  旅客輸送量は, 〔III−8表〕, 〔III−9図〕のとおり,輸送人員2,824万6,000人(前年度比11.0%増),人キロ201億1,400万人キロ(同5.1%増)と,50年度に比し,輸送人員の面で大きく伸びる結果となった。なかでも幹線は前年度比4.0%増にとどまったのに対し,ローカル線は同16.8%増と,大幅な伸びを示した。幹線の伸び悩んだ主な理由としては,沖縄海洋博後,沖縄関係幹線が大きく落ち込んだことがあげられ(東京-沖縄線,前年度比53.2%,大阪-沖縄線,同68.1%,福岡-沖縄線,同80.3と,ローカル線同様,高い伸びとなった。沖縄関係3路線を除く各路線で,かかる伸びを示した理由は,景気が徐々にではあるが上昇してきたこと,及び51年11月に実施された国鉄運賃の値上げが影響していると考えられる。人キロにおいて伸び悩んだ理由は,沖縄関係各路線の人キロの大幅減によるものであり,沖縄関係路線を除く対前年度伸び率は,16.0%の増加となっている。

  貨物輸送量は, 〔III−10表〕のとおり,輸送重量17万7,997トン(前年度比8.0%増),トンキロ1億4,648万トンキロ(同8.3%増)と,前年度の実績を上回った。幹線,ローカル線別では,幹線は前年度比5.9%増に対し,ローカル線は13.3%増と,ローカル線の伸び率が高く,徐々にではあるが,ローカル線においても貨物輸送実績を伸ばしつつあることが認められる。

  定期路線の開設は,51年度中に,大阪-仙台線,長崎-対馬線,福岡-福江線(以上全日本空輸(株)),大阪-青森線,札幌-青森線,宮崎-長崎線,鹿児島-徳之島線,奄美大島-徳之島線(以上東亜国内航空(株)),札幌-函館線(日本近距離航空(株))の計9路線の免許が行われた。
  一方,プロペラ機就航路線のジェット化は,51年度も引き続き進められ,札幌-函館線(東亜国内航空(株))にDC-9型機(128席),東京-山形線(全日本空輸(株))にB-737型機(119席)が投入された。


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