2 トラックステーションの整備
51年度の税制改正における軽油引取税の引上げにあたり,課税技術上の困難から税率面での営自格差は設けられなかったが,自家用トラックから,より輸送効率の秀れた営業用トラックへの貨物の転移を促進する趣旨から,税率引上げに伴う増収分の半額に相当する額が運輸事業振興助成交付金として都道府県からトラック業界に交付されることとなり,輸送力の確保,輸送サービスの改善,安全運行の確保等のための事業が行われている。事業のひとつとして,過労運転による交通事故を未然に防止するため,トラック運転者の休憩,仮眠,食事等のための総合的施設であるトラックステーションが国道1号線沿い(浜松市),国道4号線沿い(福島市)及び札幌市郊外において建設されており,前2か所については供用を開始している。
なお,運輸事業振興助成交付金は51,52両年度の措置として創設されたものであるが,53年度の税制改正に際して2年間延長されている。
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