6 日本・フィリピン友好通商航海条約の締結問題


  1976年6月フィリピン政府は,日本・フィリピン友好通商航海条約(1960年12月署名,1974年1月発効)の終了予告を行うとともに新条約締結のための交渉を提案した。これを受けてその後8回にわたり改定交渉が続けられた結果,新条約がまとまり,1979年5月10日両国首脳により署名が行われた。
  新条約の海運関連条項の主要点としては,港における船舶の取扱い等について内国民待遇から最恵国待遇への変更,両国間の海運発展のための相互協力を促進する旨の規定の新設,油その他の汚染物質の排出の影響をおさえ,又は最小にするための協力規定の新設があげられる。


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