3　利用航空運送事業

　　利用航空運送事業は,航空会社における貨物運賃が,貨物重量段階別に高重量逓減制の賃率となっていることを利用し,小口貨物をまとめて大口貨物に仕立てることにより,荷主に対して航空会社の貨物運賃にくらべより低率の運賃を提供するとともに,自らも荷主からの収受運賃と航空会社への支払い運賃との差益を得る事業であって,航空貨物混載業とも呼ばれている。
　　54年8月1日現在,我が国における利用航空運送事業免許事業者は,国際線専業6社,国内線専業31社,国際国内併業2社の計39社となっている。
　　これらの事業者の53年度における年間航空貨物取扱い実績は 〔III−１５表〕のとおりであって,取扱い重量は前年に比べ国際線23%増,国内線16%増と顕著な伸びを示している。