4 空港の管理
(1) 空港の利用状況
着陸回数及び乗降客数で示される空港の利用状況は,前述した新東京国際空港分を除き,53年において,着陸回数については東京国際空港7万2,342回,大阪国際空港6万3,341回,全空港では57万9,409回であった。乗降客数については東京国際空港2,090万1,345人,大阪国際空港1,502万3,730人,全空港では8,202万3,317人にのぼっている。
(2) 空港消防及び空港警備
空港における航空機の火災その他の不測の事故に対処するため,国の設置,管理する空港については,国際民間航空条約第14附属書に定める基準に準拠し,所要の消防力の整備強化を図っている。
特に近時における航空機の大型化に対処するため東京,大阪等の基幹空港においては,薬液の吐水能力,到達距離,貯蔵量のいずれにおいても従来型の2倍以上の能力を有する大型消防車を配置することとし,54年度において,まず大阪に2台,福岡に1台配備することとなっている。
地方公共団体の設置,管理する空港についても,国の設置,管理する空港に準じ,消防力の整備促進を図るよう強力に指導を行っている。
以上の措置に加えて,空港設置者と市町村の消防機関等との間において,火災救難等の事故に適確に対処するため相互に応援することを内容とする消防業務協定を締結し,空港消防体制の強化を図っている。
また,国の設置,管理する空港の空港警備については,空港制限区域内への不法侵入を未然に防止するため場周柵等の整備を行うとともに,出入口の監視,場内パトロール等所要の警備業務を行うなどしているほか,各空港ごとに設置されている空港保安委員会(官民関係機関をもって構成)において安全対策の協議及び保安訓練を実施し,緊急事態発生に適切に対処しうる体制整備を図っている。
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