1 建造量,受注量及び手持工事量の状況
55年度の我が国新造船建造量(臨時船舶建造調整法に基づく建造許可船舶を対象)は,進水ベースで325隻(対前年度比23.1%増),687万総トン(同60.1%増)であり,54年度を底にようやく回復に転じた。また,起工ベースでも365隻(同23.7%増),779万総トン(同40.6%増)と54年度に引き続き増加している 〔II−(IV)−1表〕。
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新造船受注量は,建造許可ベースで49年度以降減少を続けていたが,53年度の322万総トンを底に54年度には894万総トンと急速な回復を示し,55年度も対前年度比3.9%増の929万総トンの水準を確保した 〔II−(IV)−2表〕。
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なお,ロイド統計(総トン数100トン以上の船舶を対象)によれば,55年の世界全体の新造船受注量は,1,909万総トン(対前年比12.9%増)であり,このうち我が国の受注量は1,000万総トン(同20.7%増)で,そのシェアは52.4%(前年は49.0%)であった。
56年3月末の手持工事量は,建造許可ベースで433隻(対前年度比20.6%増),1,168万総トン(同27.4%増)となり,54年度来の堅調な受注状況を反映して増加している 〔II−(IV)−3表〕。
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