1 海洋開発技術の動向


  国土が狭く資源に乏しい我が国にとって,海洋の豊かな資源・エネルギー及び海洋空間の開発利用は今後の重要な課題であり,運輸省は,次のような造船技術に基礎をおいた各種海洋開発技術の研究開発を推進している。

(1) 大深度石油掘削船自動位置保持装置の研究開発

  水深1,000メートル程度の海域で石油掘削船を定位置に保持する自動位置保持装置の開発を昭和51年度から実施してきたが,55年度は総合水槽実験によってトータルシステムとしての評価を行い,この研究開発を完了した。

(2) 全天候型作業用船舶の研究開発

  耐波性能,推進性能の優れた半潜水型全天候作業船の研究を52年度から5か年計画で実施しており,55年度は航走特性,運動制御,構造強度等に関する研究及び大型模型による曳航特性,動揺特性等の研究を行った。

(3) 海洋構造物に関する研究

  海洋構造物に関し,流体力特性,船舶の接岸力・衝突力・係留など基礎的な研究を行っている。特に,沖合大水深洋上ステイションに関しては,沖合係留技術,洋上接合技術,本体構造強度の研究等の要素技術の研究を行っている。


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