2 我が国における外客の来訪状況


  55年における来訪外客数は,約132万人で対前年比18%の増加となり,日本万国博覧会の開催された45年以来の伸びを記録した。このうち,滞在客は対前年比20%増の約117万人で,滞在客のうち,観光客は同26%増の約73万人,業務その他客は同12%増の約44万人であった。
  55年の来訪外客数が大幅に増加したのは,@54年後半から55年前半にかけて円が比較的安値で推移したことと,世界的な物価上昇の中にあって我が国の物価上昇率が諸外国に比べ低かったことにより訪日旅行費用が相対的に安くなったこと,A近年,アジア諸国の経済成長に伴いこれら諸国の海外旅行者が増え,その目的地として近代的工業国である我が国が選ばれていること,B特に,台湾が54年1月から観光目的の海外渡航を自由化したことにより,台湾からの来訪外客が飛躍的に増大したこと等によるものと思われる。
  来訪外客数を地域別,国籍別にみると 〔IV−4表〕のとおりである。また,近年における来訪外客数の地域別構成比の推移をみると, 〔IV−5図〕のとおりである。過去10年の間に来訪外客の主流は北アメリカからアジアに変ってきており,今後ともこの傾向が続くものと思われる。

  なお,来訪外客の国内における宿泊地を国際観光統計調査によりみると,55年は宿泊延人員で全体の75%が京浜,京阪神の両地域に集中しており,東京周辺と大阪,京都周辺が来訪外客の主要訪問地であることを示している。


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