3 大阪国際空港におけるYS-11型機代替のためのジェット機発着回数枠の設定


  大阪国際空港については,発生源対策,周辺整備等の環境対策が積極的に推進されてきているとともに,地方空港のジェット化の進展に伴い,関係地方公共団体等からYS-11型機のジェット機への代替について強い要望があり,また,YS-11型機の経年化対策のため,円滑にジェット機に代替していく必要が生じている。
  同空港においては,52年10月から,1日の発着回数370回,うちジェット機200回とする規制を行ってきているが,このような状況を踏まえ,運輸省は,63年6月,環境への配慮を行いながら,関西国際空港開港までの間,YS-11型機の代替として,一定の低騒音ジェット機の発着回数枠を現行のジェット機発着回数枠とは別枠で1日50回設定したい旨の提案を,大阪国際空港関係調停団及び大阪国際空港騒音対策協議会(11市協)に対して行い,63年10月には合意をみるにいたった。これにより,長距離路線を優先しつつ順次代替していくこととなり,63年12月には,奄美,青森路線等にジェット機が就航する運びとなった。


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